1、赤外線画像診断の必要性 | |
近年高まりつつある東海地震への懸念。 耐震診断の評価基準にはあたらない仕上げ材の把握状況。 非常時に建物躯体はビクともしなくとも外壁に取り付けられているタイルや、仕上げのモルタル層が剥落することによる二次災害の危険性は、多くの建物で指摘されていることです。 地震のみならず、普段起こりうる経年劣化によるこうした外壁材の剥落・落下事故は後をたちません。 その中、国土交通省では外壁診断の手法として定義されていた外観目視法・打診法・反発法の他に、新たに「赤外線装置法」を認定致しました。 今後は、この4つの手法、もしくはそれらの組み合わせによる診断が主流になるものと思われます。 特に赤外線装置法は、打診法や反発法のように足場を必要としないことと、外観目視法と違い、外壁内部の状況を見極めることが可能となります。 |
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2、赤外線画像装置の解析原理 | |
赤外線画像解析装置の原理は、外壁の温度分布を映像としてとらえるもので、通常日射による外壁への熱伝導は、表面から内部に向かうほど鈍化しますが、タイルやモルタルと下地の間に浮きによる空隙が発生していた場合、その部分が小さな空気層となって熱を蓄積することにより、健全な部分より明らかに高い温度を示します。 赤外線画像装置では、この温度差を映像として解析し、色による温度分布を表示することで、外観目視上では把握できない浮き等の不良部分の発見を可能といたしました。 建物を傷めることなく簡易に、そして正確に診断・解析をすることで多くの建物所有者の方より厚い信頼を得ております。 |
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